もう一度恋して




「でも・・・」


「怒られたい?あの鬼のような課長に?
怖いよぉ〜」


「そーですぅ〜 怖いです
でも・・・なんだか 
田中さんに 悪い気がして」


「じゃーさ 
今日飯でも食いに行く?おごってよ」


嘘っ。。。ご飯行けるの?


「そんなことでいいんですか?」


「全然オッケー
じゃあ 後でね」



憧れの人と一緒にご飯だってぇ~!!!


ミスしたのにそんなことは
棚に上げてご機嫌のあたしだった。


同じフロントの先輩カナさんが
会議室での用事を済ませて
帰ってきた。


「田中くんとコソコソ
何を話してたわけ?」


あたしがいつも
【カッコイイ】なんて言ってるから 
わざと肩をつつきながら
わたしは見てたわよ!的な感じで
言ってきた。


「仕事の話ですよぉ」


「そう???
なんか 親密に見えたわよ~」


「そうですか?親密に見えたなら
嬉しいですけど
そんなこと言ったら 
田中さんに迷惑ですよ」