「花丸運送に勤めてたんだ?」 「うん 普段は夏涼しく 冬は暖かくの事務所なんだけど 人が足んなくて 借り出されたんだ」 それから お客様もいなかったので しばらく思い出話に花が咲いて 声のトーンは上がっていたようだ。 すると 奥の部屋から 「騒がしいぞ」 と 健二くんが出てきた 。 「すみません では…」 と 大輝は頭を下げ 「またな~」 と あたしに向かって手を振った。 大輝が出ていくと すぐに健二も事務所へ入って行って 嵐の後静けさのようにシーンとなった。