入口玄関に一台のトラックが入ってきた どうやら荷物が届いたようだ。 「受け取りの ハンコウお願いしまーす」 あたしは差し出された伝票に印鑑を押した。 「ご苦労様です」 と 顔を上げた瞬間 お互い が 『あー!』と いう声を発した。 それはあたしの高校時代の彼氏だった 。 「えっ??? 葉月 ここに勤めてたのか?」 「そうだよ 大輝始めてだよね ここへ来るの?」 だって いつもはおじさんだもん。 「そうそう 沢村さんが 事故って入院したから 治るまでオレが代わり」