「葉月~ オレ楓と風呂入るから」


リビングでそう叫ぶ健二くん。


「どうぞ!好きにしたら 
どうせあたしより楓がいいんでしょう?」


聞こえないように小言を言う。


「後 着替えヨロシク!!」


「ママ ヨロシク」


楓までまねをする。


「も!!!
あたしはあなたたちの家政婦じゃ 
ありません!」


でも・・・そっとお風呂場を覗いて 
二人仲良くしてる姿を見ると 
今のこの現実に幸せを感じるのだ。


「葉月も入るか?」


「ううん 狭いからいいよ」


「わかった!!!
新しい家は大きなお風呂にしような 
葉月も入れるような」


「そうだね 3人で入れるような」


「3人?もう次 作らないのか?」


えっ?