「どうせなら一緒に
撮影に参加されたらどうですか?
っていわれちゃって
こんな衣裳まで用意されてたのよフフフ」
ちょっぴりうれしそうに笑う母。
「もー!!だから
ついてこないでって言ったのよ~
恥ずかしいじゃない!
あたしだってこんなになってんのに
親までって笑い者だわ」
「花嫁の父の気分を味わえるかな・・・って
思った・・・から」
父が少し寂しそうに言った。
大きな父が小さく感じたのだ。
「父さんゴメン
いいすぎた」
素直に謝るあたし。
いつか
いい人見つけられたら本物を
味あわせてあげるからね。
少し待ってて
少しになるか
たくさん待たすかわかんないけど。



