お茶を用意して二人の関係を
母は聞いてくる。


詩織の結婚式が
あたしの勤めてたホテルであったのは
知っている。


「元会社の上司の人 
送ってもらったんだ」


「そう・・・わざわざすみません 
そして孫まで変なこと言って
迷惑かけて」


「気にしないでください」


その間も『パパ』と離れない楓


「ちょっと聞くんだけど
当時付き合ってたとか?」


「いえまあ・・・」


あたしはこれ以上質問されたら
健二くんとのことが
母に見抜かされて楓の事を
言われるかもしれないと思った。


「かあさん!
警察官でもあるまいしもう聞かないで 
恥ずかしい」


「ホントだ 
ついついごめんなさいね」


「いえ 良いです」


健二くんはしばらく楓のいいなり
歌を歌えとかお絵かきとか 
しばらくすると遊び疲れたのか
健二くんの腕の中で眠った。


「ちょっと寝かせてくるね」


健二くんから楓を受け取り
2階へ連れて上がった