別れたいと告げた。


「なんで別れるんだよ」


「あたしでは 無理だよ」


「無理じゃないよ
何が無理なわけ?」


「好きじゃない」


「はぁ?」


「一瞬いいなと思ったけど
智史とは無理!
あたしは誰の子かわかんない子を
産む人間だから…」


「誰かに何か言われたのか?」


「違うけど…
とにかく別れたいの
めんどくさいの」


「なんだよ ならはじめから
付き合うって言うなよ」


「あたしはこういう人間なの じゃあね」


TELを切って一人で泣いた。


こんな可愛くないこと
言いたくないのに
言わないといけないあたしの運命。