「だから、『違う』とさっきから言っているだろう! 少しは僕の話をまともに理解したまえ!」
酸素不足でモウロウと霞んだ意識の中に、門川君の怒鳴り声が滑り込んできた。
その、さもイラついてる声にこっちの方こそイラッときて、消えかけていた意識がグイッと引っ張り戻される。
……はあ? なにそのメッチャ上から目線な言い方!
あたしがどんだけ死にもの狂いで戦ってると思ってやがんの!?
だいたい『違う』ってなによ!? なにが違うの!?
そりゃ古代種の炎と滅火の炎は違うでしょうよ! 存在意義がまったく違うんだもん!
心の中で毒づきながら、改めて目の前の炎を見ると、二種の炎はせめぎ合いながら猛り狂っていた。
それは戦いというよりも、一見すれば競演しているようにも見える。
炎、か……。綺麗だな。
全身全霊で踊るように揺らめく炎の姿を見ながら、疲弊しきって朧になった心が、素直にそう感じた。
本当にすごく綺麗。炎は原始。宇宙の始まりだ。
……あぁ、目蓋が重い。意識が途切れて、目を開けていられない。
でも、炎と炎が混じり合っている気配がする。
ちゃんと感じるんだよ。見えなくても。
だって、あたしもあんたも、炎の種族なんだもの……ね……。
遠ざかる意識の向こうで、火が酸素を取り込んで燃焼する音がどんどん大きくなる。
炎が、近づいてくる。
ほら、燃え盛る炎が、ついにあたしの体を捉えて……。
―― ゴオォォ――ッ!
あたしの全身は、今度こそ入道の炎に包み込まれてしまった。
酸素不足でモウロウと霞んだ意識の中に、門川君の怒鳴り声が滑り込んできた。
その、さもイラついてる声にこっちの方こそイラッときて、消えかけていた意識がグイッと引っ張り戻される。
……はあ? なにそのメッチャ上から目線な言い方!
あたしがどんだけ死にもの狂いで戦ってると思ってやがんの!?
だいたい『違う』ってなによ!? なにが違うの!?
そりゃ古代種の炎と滅火の炎は違うでしょうよ! 存在意義がまったく違うんだもん!
心の中で毒づきながら、改めて目の前の炎を見ると、二種の炎はせめぎ合いながら猛り狂っていた。
それは戦いというよりも、一見すれば競演しているようにも見える。
炎、か……。綺麗だな。
全身全霊で踊るように揺らめく炎の姿を見ながら、疲弊しきって朧になった心が、素直にそう感じた。
本当にすごく綺麗。炎は原始。宇宙の始まりだ。
……あぁ、目蓋が重い。意識が途切れて、目を開けていられない。
でも、炎と炎が混じり合っている気配がする。
ちゃんと感じるんだよ。見えなくても。
だって、あたしもあんたも、炎の種族なんだもの……ね……。
遠ざかる意識の向こうで、火が酸素を取り込んで燃焼する音がどんどん大きくなる。
炎が、近づいてくる。
ほら、燃え盛る炎が、ついにあたしの体を捉えて……。
―― ゴオォォ――ッ!
あたしの全身は、今度こそ入道の炎に包み込まれてしまった。


