ひとつ目入道とか。日本昔話のアニメとかで、バカでっかい妖怪をそう呼んでた。
あ、だからコイツは目玉も手も、いちいちサイズが無意味に超特大なのか!
「本来『入道』とは、悟りを開くといった神域の言葉なのじゃ。非常に元素的な火の異形じゃよ」
その異形を地味男が復活させて、あたしたちを襲わせたんだ。
どんだけ破壊神なの!? どっかの国の独裁者じゃあるまいし、ちったあ他人様と社会の迷惑考えろ!
「典雅殿、この空間全域に最大限の結界を張ってくれ。万が一にも現世に影響を漏らしてはならない」
青い顔をして空を見上げているマロさんに、門川君が指示を出した。
マロさんはひどく追い詰められた表情で、オロオロと目を泳がしている。
今回の戦いでは勝手の違う古代種に対して、さすがのマロさんの結界も万全じゃなかった。
自分の力ひとつで、ここを守りきれるかどうか不安なんだろう。
「で、ですが永久様。そうした場合、麻呂の力では皆様の防御までには、とても手が回りませぬ」
「構わない」
「……承知いたしました」
覚悟を決めたように両目と唇をキュッと閉じ、マロさんは両手で印を組んで静かに精神集中を始める。
すぐさまキィンと空気が張りつめる音がして、この場全域の密度が変化した気配がした。
マロさんが結界を張ってくれた。これで当分の間は、現世に影響は及ばないはず……
―― ガシャアァァ……ン!!
思わず飛び上ってしまうほど派手な音がして、ついに窓ガラスが割られてしまった。
粉々に砕けた破片と共に、魔物が全力で吐く息吹のような豪快な炎が一気になだれ込んでくる。
炎の燃え盛る音が聞こえて、痛いほどに熱せられた空気が、張り手のようにあたしの頬をバーンと殴った。
あ、だからコイツは目玉も手も、いちいちサイズが無意味に超特大なのか!
「本来『入道』とは、悟りを開くといった神域の言葉なのじゃ。非常に元素的な火の異形じゃよ」
その異形を地味男が復活させて、あたしたちを襲わせたんだ。
どんだけ破壊神なの!? どっかの国の独裁者じゃあるまいし、ちったあ他人様と社会の迷惑考えろ!
「典雅殿、この空間全域に最大限の結界を張ってくれ。万が一にも現世に影響を漏らしてはならない」
青い顔をして空を見上げているマロさんに、門川君が指示を出した。
マロさんはひどく追い詰められた表情で、オロオロと目を泳がしている。
今回の戦いでは勝手の違う古代種に対して、さすがのマロさんの結界も万全じゃなかった。
自分の力ひとつで、ここを守りきれるかどうか不安なんだろう。
「で、ですが永久様。そうした場合、麻呂の力では皆様の防御までには、とても手が回りませぬ」
「構わない」
「……承知いたしました」
覚悟を決めたように両目と唇をキュッと閉じ、マロさんは両手で印を組んで静かに精神集中を始める。
すぐさまキィンと空気が張りつめる音がして、この場全域の密度が変化した気配がした。
マロさんが結界を張ってくれた。これで当分の間は、現世に影響は及ばないはず……
―― ガシャアァァ……ン!!
思わず飛び上ってしまうほど派手な音がして、ついに窓ガラスが割られてしまった。
粉々に砕けた破片と共に、魔物が全力で吐く息吹のような豪快な炎が一気になだれ込んでくる。
炎の燃え盛る音が聞こえて、痛いほどに熱せられた空気が、張り手のようにあたしの頬をバーンと殴った。


