そんなの嘘だ! 信じない!
だって信じたら、しま子とは永遠の別れってことになっちゃうじゃん!
しま子があたしを殺そうとした、その事実を最後に、あたしたちがもう二度と会えないなんて……。
「そんなの絶対、嘘! あたしは信じないから!」
あたしは絹糸に向かって、ひたすら叫び続けた。まるで絹糸が、あたしとしま子を引き離そうとしている張本人みたいに睨みつけながら。
絹糸の黄金色の目が、淡々とそんなあたしを見つめている。
無表情のように見えて、その瞳の奥にはあたしに対する深い哀れみと、やるせない悲しみが宿っていた。
その目で見られることが……たまらない。
「そ、そんな目で見ないでよ! まるで本当に、このまま二度としま子に会えないみたいな気になっちゃうじゃない!」
「そうじゃ。もう会えぬ」
「違う!」
「小娘よ、諦めて事実を認めよ」
「嫌だ!」
「お前が認めずとも事実は変わらぬ。しま子も我も、こんな日がくるやもしれぬことは、覚悟しておったんじゃ」
ほんの少しだけ目を伏せて、絹糸は、自分の胸の内に語りかけるようにポツリとつぶやいた。
「変わらぬ日常が続くようにと、月に向かって願う日々は、いつか訪れる『終わりの日』を待ち続ける日々でもあった」
小さく、静かで、そして途方もなく重い声で絹糸は語る。
「しま子はのぅ、それをちゃんと分かっておったのじゃ。だからこそ、あやつはいつも自分の命を大事にはせんかった」
そして絹糸は、ゆっくりと月を見上げた。
「この日が訪れてしまう前に、いっそ小娘を守りながら死ねたなら。しま子は、いつも無意識にそう願っていたのじゃろうよ」
だって信じたら、しま子とは永遠の別れってことになっちゃうじゃん!
しま子があたしを殺そうとした、その事実を最後に、あたしたちがもう二度と会えないなんて……。
「そんなの絶対、嘘! あたしは信じないから!」
あたしは絹糸に向かって、ひたすら叫び続けた。まるで絹糸が、あたしとしま子を引き離そうとしている張本人みたいに睨みつけながら。
絹糸の黄金色の目が、淡々とそんなあたしを見つめている。
無表情のように見えて、その瞳の奥にはあたしに対する深い哀れみと、やるせない悲しみが宿っていた。
その目で見られることが……たまらない。
「そ、そんな目で見ないでよ! まるで本当に、このまま二度としま子に会えないみたいな気になっちゃうじゃない!」
「そうじゃ。もう会えぬ」
「違う!」
「小娘よ、諦めて事実を認めよ」
「嫌だ!」
「お前が認めずとも事実は変わらぬ。しま子も我も、こんな日がくるやもしれぬことは、覚悟しておったんじゃ」
ほんの少しだけ目を伏せて、絹糸は、自分の胸の内に語りかけるようにポツリとつぶやいた。
「変わらぬ日常が続くようにと、月に向かって願う日々は、いつか訪れる『終わりの日』を待ち続ける日々でもあった」
小さく、静かで、そして途方もなく重い声で絹糸は語る。
「しま子はのぅ、それをちゃんと分かっておったのじゃ。だからこそ、あやつはいつも自分の命を大事にはせんかった」
そして絹糸は、ゆっくりと月を見上げた。
「この日が訪れてしまう前に、いっそ小娘を守りながら死ねたなら。しま子は、いつも無意識にそう願っていたのじゃろうよ」


