特に、地味男の足元に置かれている水絵巻の周りが著しい。
そうか。セバスチャンさんはこの騒ぎに乗じて、地味男から水絵巻を奪い返そうとしていたんだ。
どうりでこの非常時に、お岩さんの隣に彼がいないと思った。
あたしを含めた全員、しま子のことで頭がいっぱいだったのに、セバスチャンさんだけは別の視点から物事を見て、行動していた。
さすがは仲間内で一番の切れ者だ。
……と思ったところで、あたしはふと眉間に皺を寄せた。
セバスチャンさんが転移の宝珠を持っているわけがない。
とすれば、地味男? 地味男が転移の宝珠を使ったの?
そういえば、校庭の穴底に現れたとき、コイツは転移の宝珠を使って現れたんだっけ。
「……ちょっと、待ってよ。ねえ」
静まり返る空気の中で、少しずつあたしの思考が回り始めて、あたしは独り言をつぶやいた。
地味男が、しま子を転移させたの? どうして? なんの目的で?
そもそも、しま子はどこに行ってしまったの?
「地味男、あんた、しま子になにしたの?」
そう問いかける声が震える。地味男がなにを考えているのか分からないのが、すごく怖い。
言いようのない不安がどんどん膨れ上がっていく。
得体の知れない心もとなさに、自分の顔が青ざめていくのが自分で分かった。
ねえ、しま子、どこ? あんた今、どこにいるの?
「ちょっと地味男! しま子をどこに転移させたの!?」
「……あの赤鬼がどこに転移したかは、私にも分かりかねます」
「なにそれ! どういうことよ!?」
最悪の返事が地味男から返ってきて、あたしの心臓が一気に冷えた。
そうか。セバスチャンさんはこの騒ぎに乗じて、地味男から水絵巻を奪い返そうとしていたんだ。
どうりでこの非常時に、お岩さんの隣に彼がいないと思った。
あたしを含めた全員、しま子のことで頭がいっぱいだったのに、セバスチャンさんだけは別の視点から物事を見て、行動していた。
さすがは仲間内で一番の切れ者だ。
……と思ったところで、あたしはふと眉間に皺を寄せた。
セバスチャンさんが転移の宝珠を持っているわけがない。
とすれば、地味男? 地味男が転移の宝珠を使ったの?
そういえば、校庭の穴底に現れたとき、コイツは転移の宝珠を使って現れたんだっけ。
「……ちょっと、待ってよ。ねえ」
静まり返る空気の中で、少しずつあたしの思考が回り始めて、あたしは独り言をつぶやいた。
地味男が、しま子を転移させたの? どうして? なんの目的で?
そもそも、しま子はどこに行ってしまったの?
「地味男、あんた、しま子になにしたの?」
そう問いかける声が震える。地味男がなにを考えているのか分からないのが、すごく怖い。
言いようのない不安がどんどん膨れ上がっていく。
得体の知れない心もとなさに、自分の顔が青ざめていくのが自分で分かった。
ねえ、しま子、どこ? あんた今、どこにいるの?
「ちょっと地味男! しま子をどこに転移させたの!?」
「……あの赤鬼がどこに転移したかは、私にも分かりかねます」
「なにそれ! どういうことよ!?」
最悪の返事が地味男から返ってきて、あたしの心臓が一気に冷えた。


