子猫ちゃんの鳴き声が聞こえて、頭上から降りてくる光の織布があたしの体を包み込む。
おかげでなんとか息ができるようになったし、痛みも少しマシになった。
た、助かった……。ケガのせいというより、痛みのせいでショック死するかと思った。
「アマンダぁ! アマンダ……きゃああ!」
こっちに駆け寄ってこようとしたお岩さんと凍雨くんが、風に跳ね返されて地面をゴロゴロ転がっていくのが見えた。
マロさんの姿が見えないと思ったら、とっくに倒れて失神している。みんなこの強風のせいで身動きが取れないんだ。
「みんな、だ、大丈……ゲホゲホッ!」
しゃべると同時に、口からまた血が噴き出て激しくむせてしまった。
な、なんか自分、クジラの潮吹きみたい。身をよじってセキをするたび、口から血が飛び出てノドからヒューヒュー笛みたいな音がする。
これはたぶん、相当な深手を負わされたんだろう。即死しなくて本当によかった。
「永久! 永久! ええい、我の声が聞こえぬのか!」
風の音に混じって絹糸の怒鳴り声が聞こえる。
懸命に地面に張り付いている絹糸の近くに、風を身にまとった門川君が立っている。
その彼の視線の先、数十メートル離れた距離にしま子がいた。
攻撃されたしま子は、ターゲットをあたしから門川君に変更したらしい。牙を剥き出しにして雄叫びを上げながら、門川君を睨みつけている。
たぶん、鬼の本能で門川君の能力の高さを察知して警戒しているんだ。慎重に様子見している。
「…………」
しま子と睨み合ったままの門川君が、唇を動かし始めた。同時に、彼の足元から純白の術光が輝きを放ち始める。
門川君が術を発動している! しま子を殺すために!
「だ……だめ。門川君」
大声を出そうとしても声が出ない。細い吐息のような音が、血と一緒にどうにか出てくる程度だ。
でも、止めないと。門川君を止めないと。
まだ傷が治っていない状態で身動きしたら、今度こそマジで死ぬかもしれない。けどそんなこと言ってられるか!
あたしが門川君を止めないと!
覚悟を決めたあたしは、仰向けの状態から腹這いになった。
おかげでなんとか息ができるようになったし、痛みも少しマシになった。
た、助かった……。ケガのせいというより、痛みのせいでショック死するかと思った。
「アマンダぁ! アマンダ……きゃああ!」
こっちに駆け寄ってこようとしたお岩さんと凍雨くんが、風に跳ね返されて地面をゴロゴロ転がっていくのが見えた。
マロさんの姿が見えないと思ったら、とっくに倒れて失神している。みんなこの強風のせいで身動きが取れないんだ。
「みんな、だ、大丈……ゲホゲホッ!」
しゃべると同時に、口からまた血が噴き出て激しくむせてしまった。
な、なんか自分、クジラの潮吹きみたい。身をよじってセキをするたび、口から血が飛び出てノドからヒューヒュー笛みたいな音がする。
これはたぶん、相当な深手を負わされたんだろう。即死しなくて本当によかった。
「永久! 永久! ええい、我の声が聞こえぬのか!」
風の音に混じって絹糸の怒鳴り声が聞こえる。
懸命に地面に張り付いている絹糸の近くに、風を身にまとった門川君が立っている。
その彼の視線の先、数十メートル離れた距離にしま子がいた。
攻撃されたしま子は、ターゲットをあたしから門川君に変更したらしい。牙を剥き出しにして雄叫びを上げながら、門川君を睨みつけている。
たぶん、鬼の本能で門川君の能力の高さを察知して警戒しているんだ。慎重に様子見している。
「…………」
しま子と睨み合ったままの門川君が、唇を動かし始めた。同時に、彼の足元から純白の術光が輝きを放ち始める。
門川君が術を発動している! しま子を殺すために!
「だ……だめ。門川君」
大声を出そうとしても声が出ない。細い吐息のような音が、血と一緒にどうにか出てくる程度だ。
でも、止めないと。門川君を止めないと。
まだ傷が治っていない状態で身動きしたら、今度こそマジで死ぬかもしれない。けどそんなこと言ってられるか!
あたしが門川君を止めないと!
覚悟を決めたあたしは、仰向けの状態から腹這いになった。


