……ふたりで縁側に並んで座って、明るい日差しをいっぱい浴びながら食べた、梅干しおにぎりの味。
『うーん、おいしい! ね、しま子!』
―― うん、好き。
『うめぼしおにぎり』、すき。
でも『おにぎり』をたべる、りおの笑顔のほうが、すき。
……夕暮れどきに、手を繋いで一緒に散歩した門川庭園の、目を見張る美しさ。
『見て、しま子。夕焼けがとっても綺麗だねぇ……』
―― うん、きれい。
だいだい色になった、ふしぎなお空が、すき。
でも、だいだい色になった、りおのほっぺたの方が、すき。
りおのちっちゃい、あったかい手が、すき。
……夜の帳が降りた、闇と光の彩りに染まる中庭で見上げる、満天の星空の輝き。
『…………』
―― うん、わかってるよ。
りお、なにもいわないけど、わかるよ。
たくさんの、いのち、あそこにあるんだね。
おそらにのぼった、かなしいいのちが、光ってる。
でもね、だいじょうぶ。もうかなしくないから。
いのち、あんなにキラキラだから、もうかなしくないんだよ。
わたし、それ、わかるから。
だから、りお、笑って。
なみだ、こぼさないで。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。だいじょうぶだから。
りお、わたし、まもるから。
なにがあっても、ずっとずーっと、まもるから。
『うーん、おいしい! ね、しま子!』
―― うん、好き。
『うめぼしおにぎり』、すき。
でも『おにぎり』をたべる、りおの笑顔のほうが、すき。
……夕暮れどきに、手を繋いで一緒に散歩した門川庭園の、目を見張る美しさ。
『見て、しま子。夕焼けがとっても綺麗だねぇ……』
―― うん、きれい。
だいだい色になった、ふしぎなお空が、すき。
でも、だいだい色になった、りおのほっぺたの方が、すき。
りおのちっちゃい、あったかい手が、すき。
……夜の帳が降りた、闇と光の彩りに染まる中庭で見上げる、満天の星空の輝き。
『…………』
―― うん、わかってるよ。
りお、なにもいわないけど、わかるよ。
たくさんの、いのち、あそこにあるんだね。
おそらにのぼった、かなしいいのちが、光ってる。
でもね、だいじょうぶ。もうかなしくないから。
いのち、あんなにキラキラだから、もうかなしくないんだよ。
わたし、それ、わかるから。
だから、りお、笑って。
なみだ、こぼさないで。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。だいじょうぶだから。
りお、わたし、まもるから。
なにがあっても、ずっとずーっと、まもるから。


