「しま子!」
思わず、叫びながら目の前の映像に手を差し伸べてしまった。
ここに現実のしま子がいないのは分かっているけれど、そうせずにいられない。
このしま子の幸せな記憶を、失わせちゃいけない!
でもそんなあたしの願いも空しく、記憶の映像はあっという間に紙屑みたいに小さくなって、儚く消滅してしまった。
「あぁ、しま子の記憶が消えちゃった! どうしよう……!」
そう叫んだ自分の声に驚いて、あたしはノドに手を当てた。
いつの間にか、すっかり声が出るようになってる。ついさっきまで、呼吸もままならない状態だったのに。
あたしの現状と、しま子の記憶が連動している。
しま子の記憶がひとつ奪われるたびに、あたしの体がどんどんラクになっていってる。
つまり、あたしを助けるために、しま子は自分の記憶を獏に差し出しているんだ!
「そんなの嫌だ!」
あたしは首をブンブン横に振って叫んだ。
あたしがしま子に名前を与えた、あの日。
それは、あたしとしま子の絆が始まった日だ。
あたしとの出会いを、新しい世界の始まりとして、しま子は大切に記憶に刻んでくれた。
ずっとずっと忘れずにいてくれた。
……それが、消えちゃった。
しま子が、あたしのことを『大好き』と感じてくれた、一番最初の記憶が……
絶対に忘れないはずの大事な思い出が、あたしのせいで消えちゃったよぉ!
思わず、叫びながら目の前の映像に手を差し伸べてしまった。
ここに現実のしま子がいないのは分かっているけれど、そうせずにいられない。
このしま子の幸せな記憶を、失わせちゃいけない!
でもそんなあたしの願いも空しく、記憶の映像はあっという間に紙屑みたいに小さくなって、儚く消滅してしまった。
「あぁ、しま子の記憶が消えちゃった! どうしよう……!」
そう叫んだ自分の声に驚いて、あたしはノドに手を当てた。
いつの間にか、すっかり声が出るようになってる。ついさっきまで、呼吸もままならない状態だったのに。
あたしの現状と、しま子の記憶が連動している。
しま子の記憶がひとつ奪われるたびに、あたしの体がどんどんラクになっていってる。
つまり、あたしを助けるために、しま子は自分の記憶を獏に差し出しているんだ!
「そんなの嫌だ!」
あたしは首をブンブン横に振って叫んだ。
あたしがしま子に名前を与えた、あの日。
それは、あたしとしま子の絆が始まった日だ。
あたしとの出会いを、新しい世界の始まりとして、しま子は大切に記憶に刻んでくれた。
ずっとずっと忘れずにいてくれた。
……それが、消えちゃった。
しま子が、あたしのことを『大好き』と感じてくれた、一番最初の記憶が……
絶対に忘れないはずの大事な思い出が、あたしのせいで消えちゃったよぉ!


