神様修行はじめます! 其の五

 あたしの胸の中で、小さな光が弾けた。


 門川君の言葉ひとつで、恐怖と絶望に満ちていたあたしの全身に強烈な本能が甦る。


【死にたくない。彼の元に戻りたい】


 今の言葉をもう一度、目の前で、彼の目を見て聞きたい。


 あたしは生きたい。


 生きたい。生きたい。どうしても生きたい。


 あたしは……


『門川永久と一緒に、これからも生きていきたいんだ!』


 心の中で叫びながら、頭上へ向かってグッと手を伸ばした。


 夢って、その人の願望とか、深層心理が反映されるって聞いたことがある。


 だから、彼の元に帰りたいというあたしの強い意思を示すんだ。


 絶対に、絶対に……


 絶対に生きることを諦めないという意思を、自分自身に断固として示すんだ!


―― グイッ!


 そんなあたしの決意をあざ笑うかのように、無数の手が血の池の底から現れて、下へ下へとと引きずり込まれた。