―― ブチィィ……!
地面ごと蔦を引き千切って、ついに龍は自由の身となった。
ひときわ爛々と月光の輝きを放つその目を見た瞬間、なぜかお尻の辺りにゾクゾクッと寒気を感じた。
これって、未知の領分を感知する器官が危険を察知して警告してるんじゃ? ……と思った途端に、暗闇の山中が強烈な光で覆われた。
「この光は!?」
「足元でおじゃる! 地面が光っているでおじゃるよ!」
見れば、たしかに地面全体が煌々と光っている。
まるで土の下に埋め込まれた超特大サイズの照明器具が、MAX状態でフル稼働し始めたみたいだ。
なにが起こっているのか、わけが分からない。いや、明るくなってありがたいけど。
「うぬぅ! ここじゃったか!」
やたらと慌てた声を出す絹糸に、みんなの視線が集中する。
「ここって、なにが?」
「『道』じゃ!」
「え?」
「ここが異形の通る『道』だったのじゃ!」
「…………」
みんなが一瞬、キョトンとした顔で沈黙した。
でもすぐにそれぞれの顔からみるみる血の気が引いていく。
ええぇぇ!? ここ!? ここがそうなのぉ!?
「あたしたちが立ってる、ここ!? ここが道なの!?」
「うむ、今思い出したわい!」
「絹糸のバカー! そういう大事なことはもっと前に思い出してよ!」
「ついでに思い出したが、道の場所は、ここひとつではない!」
「…………」
はぃぃー!? なんですと――――!?
「道は、他にも無数にあるんじゃよ! そのひとつひとつを正確に覚えてなどおらぬし、我が知らぬ道もあるはずじゃ!」
嘘ぉ!? 聞きたくなかったその事実! どうしよう!
地面ごと蔦を引き千切って、ついに龍は自由の身となった。
ひときわ爛々と月光の輝きを放つその目を見た瞬間、なぜかお尻の辺りにゾクゾクッと寒気を感じた。
これって、未知の領分を感知する器官が危険を察知して警告してるんじゃ? ……と思った途端に、暗闇の山中が強烈な光で覆われた。
「この光は!?」
「足元でおじゃる! 地面が光っているでおじゃるよ!」
見れば、たしかに地面全体が煌々と光っている。
まるで土の下に埋め込まれた超特大サイズの照明器具が、MAX状態でフル稼働し始めたみたいだ。
なにが起こっているのか、わけが分からない。いや、明るくなってありがたいけど。
「うぬぅ! ここじゃったか!」
やたらと慌てた声を出す絹糸に、みんなの視線が集中する。
「ここって、なにが?」
「『道』じゃ!」
「え?」
「ここが異形の通る『道』だったのじゃ!」
「…………」
みんなが一瞬、キョトンとした顔で沈黙した。
でもすぐにそれぞれの顔からみるみる血の気が引いていく。
ええぇぇ!? ここ!? ここがそうなのぉ!?
「あたしたちが立ってる、ここ!? ここが道なの!?」
「うむ、今思い出したわい!」
「絹糸のバカー! そういう大事なことはもっと前に思い出してよ!」
「ついでに思い出したが、道の場所は、ここひとつではない!」
「…………」
はぃぃー!? なんですと――――!?
「道は、他にも無数にあるんじゃよ! そのひとつひとつを正確に覚えてなどおらぬし、我が知らぬ道もあるはずじゃ!」
嘘ぉ!? 聞きたくなかったその事実! どうしよう!


