「あれ、シド。何か、怒ってない?」
マトの言葉にシドを見ると、確かに思い切り不機嫌な顔をしている。
「シ、シド。どうしたの?」
「別に」
「あ、分かった。マトと蘭が仲良しだから、妬いてんでしょ」
「え?」
マヤの指摘が図星だったのか、見る間に赤くなるシド。
「やっぱりね」
「何がやっぱりだ」
さらに不機嫌に顔をしかめるシド。
それを見て、マヤがぽつりと呟いた。
「漆黒の総帥のイメージ、全然違ったな」
人間らしい感情など持ち合わせていないと思っていたのに。
こうやって同じ時を一緒に過ごすようになると、違った面がたくさん見えてくる。
だからと言って、遺恨が消える訳ではないけれど。
近付いてみないと分からないことはたくさんあるのだ。
「カイルさんはまだ?」
「うん」
皆が今登ってきた登山道の方へ目をやった。
「あの足だから、大変だよね」
マヤが痛ましそうに目を細めた。
「でも、カイルのことだから絶対来るよ」
「だよな。意志の強い人だもの」
蘭の言葉に、マトが頷く。
シドもまた同じ思いなのか。
風の吹き荒む登山道をじっと見つめていた。
マトの言葉にシドを見ると、確かに思い切り不機嫌な顔をしている。
「シ、シド。どうしたの?」
「別に」
「あ、分かった。マトと蘭が仲良しだから、妬いてんでしょ」
「え?」
マヤの指摘が図星だったのか、見る間に赤くなるシド。
「やっぱりね」
「何がやっぱりだ」
さらに不機嫌に顔をしかめるシド。
それを見て、マヤがぽつりと呟いた。
「漆黒の総帥のイメージ、全然違ったな」
人間らしい感情など持ち合わせていないと思っていたのに。
こうやって同じ時を一緒に過ごすようになると、違った面がたくさん見えてくる。
だからと言って、遺恨が消える訳ではないけれど。
近付いてみないと分からないことはたくさんあるのだ。
「カイルさんはまだ?」
「うん」
皆が今登ってきた登山道の方へ目をやった。
「あの足だから、大変だよね」
マヤが痛ましそうに目を細めた。
「でも、カイルのことだから絶対来るよ」
「だよな。意志の強い人だもの」
蘭の言葉に、マトが頷く。
シドもまた同じ思いなのか。
風の吹き荒む登山道をじっと見つめていた。


