その後方の若者が、シドを見て「あっ」と小さく叫んだ。
(俺を知ってる?)
殺るしかないか……。
シドは短銃を構えようと腕を動かした。
すると、それを見た前方の男がシュルリとターバンを解き、顔を露わにしたのだ。
(こいつ……)
一見しただけで、何らかの組織を束ねる人物だと思った。
冷静であるのに、その奥に熱い情熱を燃やしている。
こちらを見るのは、そんな瞳だった。
恐らく彼の後ろには、幾人もの若者が付き従っていることだろう。
(何の組織だ?)
興味が湧いたシドは、一旦銃を下に下ろした。
ターバンの男は馬から降りた。
続いて、後方の若者も降り、馬の手綱を受け取った。
「マト、彼を知っているのか?」
若者はマトというらしい。
「ええ。シャルティさんもご存知でしょう?」
「まあ、察しは付いているがね」
そんな会話が聞こえて来る。
「俺はシド・フォーンだが」
ふたりがバッとシドを見た。
若者の視線は、明らかに憎悪を含んでいる。
「側近によるクーデターの後、行方不明だと聞いていたが、まさかこんな辺境に?」
シャルティというターバンの男は、怪訝そうに眉を潜めた。
「今では同盟軍に追われる身だ。ここしか逃げる場所がなかったのさ」
シドは自嘲気味に言った。
「なるほど。それで、これからどこに?」
「さあ。人探しをしているが、手掛かりすらないからな。とりあえず、どこか村があれば行こうかと」
暗に知らないかと問い掛けた。
「村ね……」
「オアシス都市とか」
「ああ、あるにはある」
「シャルティさん。この人は俺の村を破壊したんだ!このまま見逃すなんて、出来ないよ!」
(俺を知ってる?)
殺るしかないか……。
シドは短銃を構えようと腕を動かした。
すると、それを見た前方の男がシュルリとターバンを解き、顔を露わにしたのだ。
(こいつ……)
一見しただけで、何らかの組織を束ねる人物だと思った。
冷静であるのに、その奥に熱い情熱を燃やしている。
こちらを見るのは、そんな瞳だった。
恐らく彼の後ろには、幾人もの若者が付き従っていることだろう。
(何の組織だ?)
興味が湧いたシドは、一旦銃を下に下ろした。
ターバンの男は馬から降りた。
続いて、後方の若者も降り、馬の手綱を受け取った。
「マト、彼を知っているのか?」
若者はマトというらしい。
「ええ。シャルティさんもご存知でしょう?」
「まあ、察しは付いているがね」
そんな会話が聞こえて来る。
「俺はシド・フォーンだが」
ふたりがバッとシドを見た。
若者の視線は、明らかに憎悪を含んでいる。
「側近によるクーデターの後、行方不明だと聞いていたが、まさかこんな辺境に?」
シャルティというターバンの男は、怪訝そうに眉を潜めた。
「今では同盟軍に追われる身だ。ここしか逃げる場所がなかったのさ」
シドは自嘲気味に言った。
「なるほど。それで、これからどこに?」
「さあ。人探しをしているが、手掛かりすらないからな。とりあえず、どこか村があれば行こうかと」
暗に知らないかと問い掛けた。
「村ね……」
「オアシス都市とか」
「ああ、あるにはある」
「シャルティさん。この人は俺の村を破壊したんだ!このまま見逃すなんて、出来ないよ!」


