「お願いしたいことだと?帝国のこの状況にあって、わざわざ元帥閣下のお手を煩わせようとはいい度胸だ」
少将は怒気も露わに言いながら、それでもニアスを睨んだままだ。
あくまでマトの方を見るつもりはないらしい。
「あ、あの少将」
「なんだ?」
「視線が痛いのですが」
思わずニアスは不満を漏らしていた。
同時に彼はハウレン少将の意外な本性にショックを受けている。
彼にとって少将は、将校の中でももっとも話しやすい人だった。
それが、これほどはっきりと身分の線引きをする人だとは思いもしなかったから。
「お前が余計な面倒を持ち込むからだ」
「余計な、面倒?」
マトの憤りが伝わってきた。
ニアスは焦った。
自分が大丈夫だと胸を叩いて彼らをここまで連れて来たのだ。
このまま収穫なしで、ジャングルに帰すわけにはいかなかった。
振り向くと、マヤが責めるような目でニアスを見ていた。
なぜか、胸が痛くなる。
(そんな目で見ないでよ)
なんとかしなくちゃ。
もう一度彼は気持ちを奮い立たせ、ハウレン少将に向き直った。
「少将。ではこれから彼らを連れて、前線に向かってもいいですか?」
「だめだ」
間髪入れずに否と言われ、ニアスは言葉をなくした。
少将は怒気も露わに言いながら、それでもニアスを睨んだままだ。
あくまでマトの方を見るつもりはないらしい。
「あ、あの少将」
「なんだ?」
「視線が痛いのですが」
思わずニアスは不満を漏らしていた。
同時に彼はハウレン少将の意外な本性にショックを受けている。
彼にとって少将は、将校の中でももっとも話しやすい人だった。
それが、これほどはっきりと身分の線引きをする人だとは思いもしなかったから。
「お前が余計な面倒を持ち込むからだ」
「余計な、面倒?」
マトの憤りが伝わってきた。
ニアスは焦った。
自分が大丈夫だと胸を叩いて彼らをここまで連れて来たのだ。
このまま収穫なしで、ジャングルに帰すわけにはいかなかった。
振り向くと、マヤが責めるような目でニアスを見ていた。
なぜか、胸が痛くなる。
(そんな目で見ないでよ)
なんとかしなくちゃ。
もう一度彼は気持ちを奮い立たせ、ハウレン少将に向き直った。
「少将。ではこれから彼らを連れて、前線に向かってもいいですか?」
「だめだ」
間髪入れずに否と言われ、ニアスは言葉をなくした。


