GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~

「だからいいって。裸じゃないし。キャミと下着はつけてたんだし」

「殆ど裸だろう!」

「だから、翠狼が悪いのに怒鳴らないでよっ」

……なにこれ……なにこの言い合い。

私はどうしていいかわからず、張り付いたように二人を見つめた。

雪野一臣はよほど動揺しているのか、頬に汗が流れている。

なんか……着替えを見てこんなに恐縮するなんて、外見と中身のギャップが半端ないな。

「とにかく!」

瀬里が再び雪野一臣を睨んだ。

「しばらく藍ちゃんにはモデルになってもらうんだから、絶対にノックしてよね!それと反省は態度で示してください」

雪野一臣が、眉を寄せて瀬里を見下ろす。