GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~

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「すまなかった!!まさか、裸でいるなんて……」

しどろもどろでこう言った雪野一臣を、瀬里が睨んだ。

「大体、翠狼はね、ノックの習慣がないからいけないのよ。本当にごめんね、藍ちゃん……」

私は焦る雪野一臣と申し訳なさそうな瀬里を見つめて口を開いた。

「……別にいいよ。大した事じゃないし」

私の言葉になぜか雪野一臣が声を荒げた。

「良くないだろう!あんな格好を男に見られてお前は平気なのか?!」

雪野一臣の発言にまたしても瀬里が叫んだ。

「どうして翠狼が怒るの?!見たのは翠狼でしょ?!」

「いや、そうだが、その……」

瀬里の怒りを初めて見た私は凄く驚いて、焦って言葉を返した。