GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~

****

数日後。

「あの、藍ちゃん……」

フッと顔をあげると、同じクラスの瀬里が私の机の前で遠慮気味に声をかけてきた。

……夏本瀬里。

たしか、一年先輩だった学校一のイケメン……雪野翔と付き合っていた記憶がある。

私達が三年に上がる前に雪野翔は卒業しちゃったけど、たまに校門まで迎えに来てたりするから今も続いてるみたい。

まあ、どうでもいいけど。

「……なに?」

私が椅子に腰かけたまま瀬里を見上げてこう言うと、彼女は思いきったように私に頭を下げた。

「あの、あの、藍ちゃんさえよかったら、私の画のモデルになってください!」