ザワザワとしたクラスの中で、声がかき消えてしまわないように、私は口を開いた。
「うん」
「じゃ、決まりな!」
……よかった。
私は何だか気が軽くなる気がして全身の力をそっと抜いた。
****
「あはははは!」
「なんだよ、そんなに笑うなっ」
「だって、パパの下着だったんでしょ?!」
「柄が一緒だったんだ。しかも、時間なくて履き替えられなかったんだ。で、試合中、ずれまくり」
「はははは!負けちゃったんだ」
「だって、集中できねーじゃん。ユニフォームは大丈夫なのに下着だけがずれるってマジないわー」
「あはははは!」
黒板に貼り付ける文字を考え、書体を決めた私達はようやく午後六時を過ぎた頃、教室を出た。
「ごめんね」
私の言葉に山下君が優しく笑った。
「なんで?」
「うん」
「じゃ、決まりな!」
……よかった。
私は何だか気が軽くなる気がして全身の力をそっと抜いた。
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「あはははは!」
「なんだよ、そんなに笑うなっ」
「だって、パパの下着だったんでしょ?!」
「柄が一緒だったんだ。しかも、時間なくて履き替えられなかったんだ。で、試合中、ずれまくり」
「はははは!負けちゃったんだ」
「だって、集中できねーじゃん。ユニフォームは大丈夫なのに下着だけがずれるってマジないわー」
「あはははは!」
黒板に貼り付ける文字を考え、書体を決めた私達はようやく午後六時を過ぎた頃、教室を出た。
「ごめんね」
私の言葉に山下君が優しく笑った。
「なんで?」


