GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~

「お、お前こそなんだ、その裸みたいな格好はっ!そんな格好でよくも外を……!」

私は焦って叫んだ。

「人を変態みたいに言わないでよっ!これはパジャマ代わりで、確かに下は短めだけど、」

「短すぎるだろう!そんなに脚を上の方まで出してお前は寝てるのか! それに上着だってボタンが開きすぎだ! しかもパジャマで外に出てくるとは」

「だって、バルコニーから見えたから」

「だからそれは」

堂々巡りだ。

「いいから、来てっ!」

「お、い」

私は雪野一臣の手首を掴むと、そのまま門扉を潜り、庭を突っ切って家の中へ飛び込んだ。

それからドン!と雪野一臣の背中を押すとその隣をすり抜けて振り帰る。