GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~

でも……オデコ……大丈夫かな。

ふと一番後ろの瀬里の席を振り返ると、いつの間にか彼女の荷物はなくなっていた。

おとなしい割には皆に人気があるから、誰かが保健室に持っていったのかも知れない。

その時、妙な感じがして私は反射的に宙を見た。

なんか……視線を感じたんだけど。

なんだろう、気のせい?

見られているような感じが拭い去れなくて、私は辺りを見回した。

三階のこの教室にはもう私しかいない。

でも確かに今、視線を感じた。

なに、誰?

今絶対に誰かに見られてた。

背筋がゾクッとして、思わず両腕を抱き締めてから私は立ち上がった。

寒いような、冷たいような空気を感じる。

今すぐ出よう。

どこか人のいるところへ。