そこから家族五人で映った写真を入れた写真立てを取り出し、もう一度ベッドに寝転んだ。 家族五人が笑顔で映った写真。 もう家族五人で写真を撮ることは二度と出来ない。 「お父さん……お母さん……」 復讐しても、死んでしまった人は戻らない。 分かっていても私はそれを止めない。 止める気もない。 「私、やってみせるからね……」 そう呟くとそのまま目を閉じた。 さあ、明日から始まる。 復讐までを遂げるまで終わらない長い長い日々が──。