───────────── ─────── ─── ── 「アリスさん、ありがとうございます」 紗也様の部屋を後にした私はアリスさんにお礼を言った。 「お礼を言われるようなことはしてないよ。君と依良が幸せになるのが私と紗也ちゃんと周の願いだから」 「でも、彼は私のことを好きではないと思います」 私の言葉に、アリスさんはポカンと口を開けていた。 え、何かおかしいこと言った?