康介の気持ちがわからないなんて──嘘だ。


泣いて笑って、親友と仲を深めた。あの時学んだ2文字の感情。

私はもう、その名前を知っている。


康介。大切な幼なじみ。長谷康介。

もしかするとあんたは私に特別な感情を抱いていてくれて、だけど私はその可能性にすら目を向けたことがなくて。


意識の外で、沢山たくさん……傷付けてしまったのかもしれない。