
- 作品番号
- 1378699
- 最終更新
- 2021/01/30
- 総文字数
- 162,250
- ページ数
- 386ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 186,789
- いいね数
- 20
- ランクイン履歴
-
青春・友情20位(2024/07/21)
ある日、一通の手紙が届いた
【初めまして。俺、リョータって言います。
よかったら友達になってくれないかな】
その日を境に私の元に届くようになった
“リョータ”からの言の葉は
灰色だった私の世界を色鮮やかに変えた
◇
もがいて 足掻いて
それでも、どうしようもなく苦しい時
君の「大丈夫」って一言が
私におっきな力をくれたんだ
君が好きだと言った青空の下で
君が大好きだと言ってくれた私になるから
だから
『最後に君に出会えてよかった』
なんて 言わないでよ
◆
君がいなくなる前に
君のために風となる
16.10.28~19.01.31
この作品のレビュー
2020/06/10 03:28
投稿者:
三坂しほ
さん
風となる。
ある日届いた一通の手紙。右肩上がりの達筆な文字で「友達になってくれないかな」と一言。靴箱ポストが繋ぐ手紙は、いつしか互いに心の支えになっていた。 "どうかこれが、君の背中を押すものになりますように。"綴られた言葉はあまりも真っ直ぐでそれがたまに苦しい。けれど手紙の向こうにいる存在と便箋に添えられたほんの少しの勇気が、前を向いて走るための力をくれた。痛みを知って強くなれた。強くなれたから優しくできた。彼らが走った朝焼けのグランドは命の輝きそのものだった。切なくて苦しくて、なんて美しいんだろう。風になった彼らの涙が痛いほどに眩しかった。
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