あと一欠片のピース





パズルさんのことにどきりとしたのは、それだけではない。



「……今宵らしく、わたしらしく」



わたしは夢でパズルさんがわたしに言った言葉を思い出していた。



『頑張らなくていいから、今宵らしくやれば、きっとそれでいいから』



ふわり、優しい手のひらがわたしの頭を撫でたんだっけ。


わたしらしく、ってなんだろう。


思うままにやっていればそれがわたしらしくなのかな、きっとそうだ。


自分がどうしようかと悩んでいたことがパズルさんの言葉で吹っ飛んだ。


パズルさんはわたしが欲しかった言葉を言ってくれたのかもしれない、そう思うと凄いな、とどきりとしたのだ。



「見てて、今宵らしくやるから」



どこにいるかもわからないパズルさんにそう言って、わたしは席を立った。


携帯を見てみると、茜から一通のメッセージが来ていた。



『屋上で待ってる』



小さく拳を握ったわたしは、屋上に向かうことを決めた。


そこにいるだろう人間が誰なのかはわかっている。


きっと、あの3人だ。


そして、屋上に呼び出されたということは『真尋』の話をされるだろうということだって、わかっている。