あと一欠片のピース





学校に着くと、不思議なほど静かだった。


外で体育をやっているクラスがいたら社長出勤がバレバレで恥ずかしいから嫌だな、と少し思っていたのだが要らぬ心配だったらしい。


職員室に行くべきか、それともクラスに向かうべきか、悩みながら校内に入った。


靴箱を開けると、そこには安定の真っ白な封筒があった。



「毎度ご苦労様です」



なんだかしみじみとパズルさんは、毎度こんなことが出来て素晴らしいと思った。


わたしはこんなにも非行してるのに、パズルさんは続けて5日もわたしの靴箱に封筒を届けている。



「ちゃんとした人なんだろうな…」



わたしとは大違いの、しっかり者なのではないだろうか。


少し、ほんの少しだけ、パズルさんに会ってみたいと感じた。


パズルさんなら、わたしの悩みをゆっくり優しげに聞いてくれそう。


だって、あの優しい香りを纏っているんでしょ?


だったら、わたし自体もわたしの悩みも優しく包み込んでくれそう。



「って、人任せなのは良くないか」



わたしは封筒をスクバに入れて、ローファーを靴箱に入れ、取り出した上履きを履いた。


階段を登っている時、いつもは付いている階段の電気が付いていないことに気がついた。



「……節約?」



じゃないか、間違えて誰かが消したのか。