あと一欠片のピース





って、なんだそれって感じだけど。


瞳でやられるってどういうことだよって思うけど。




「お腹痛いの?」


「……」



どういうことだよ、とか、そんな論理的なことどうでもいい。


時が、止まったかのようだった。



「聞こえてる?」


「……」



ていうか、止まってたと思う。


うん、絶対止まってた。



「パンツ見えてるよ」


「……」



だって、本当わたしの目の前にいるとは思わないじゃん。


まさか、わたしの前に。



「ねえ、パンツ見えてるってば」


「パンツ……」



しかもこんなうじうじした状態で……って、え、なんて言った?


その口から発せられるとは思っていなかった単語が出てきたせいで、我に返った。



「パンツ!?」


「うん」



バッと首を下げると、体育座りをしていたせいで確かに見えてしまっていた。


慌てて体勢を立て直し正座をするけれど、時すでに遅し。



「……み、見た?」


「見えてるよ、って言ったじゃん」


「……だよね」



穴があったら入りたい。


むしろ落っこちて異世界まで行きたい。


あ、嘘です、うそうそ。


今の状態を作ってくださった神様に感謝しています。