あと一欠片のピース




別に何も怖い口調で言われているわけでもないのに、感じる圧力に押される。


あー女子って怖い。



「知りません」


「そう? じゃあ教えてあげる」


「はあ……どうも」



なぜあまり話したこともない中谷さんと噂の話をこんなところで?


まあ別にいいけど。



「宛名のない白い封筒の中に、パズルが入っているの、受け取ったことある?」



「えっ、…ありますけど」



なんで奇天烈なあの封筒のことを知っているのだろう、と驚きを隠せないわたし。



「ええっ、あるの!?」


「うん。ある、けど…?」


「え、藤野さんやばいよ!」


「は」



ちょっとなんなんだ、状況が掴めない。


下手な演技のような、でも本気で焦っているような彼女。


その手紙が何かあるのか。



「何がやばいの?」


「驚かないでね?」



うん、その前置き十中八九効果ないけどね。



「パズルが入ってる白い封筒を開けてしまった人は〝パズルさん〟に連れて行かれるの」


「〝パズルさん〟? どこに?」


「そんなの言わなくてもわかるでしょ!」


「……あーなるほど」



彼女の言わんとしていることは大体察しがついた。


なんだ、あれは呪いの手紙の部類なのか。