あと一欠片のピース




と思ってたくせに、藤野今宵は早速身の危険を感じひやひやしています。



「来てくれてありがとう、藤野さん」


「はい…」



昼休み。


幸せオーラ全開でイチャイチャしていらっしゃるカップルを退けてまで、屋上を占拠したキラキラ女子代表の中谷さんが目の前で仁王立ちしている。



「あの、中谷さん」


「何」


「わたしに何の用…ですか」



正直朝から色んなことが起こりすぎてわたしは疲れている。


そんな疲れているわたしに、今日に限って中谷さんが接近してくるとは。


バッチリとメイクを施しているザ・女の子な中谷さんは、千の仲良しさんだ。



というか、千を追いかけ回しているという方が正しいだろうか。


千はよく周りに女がいるけれど、それは勝手に寄ってくるのであり、別に女好きではない。


あいつはただ宮崎と一緒にいたいだけで、周りの女は基本的に適当にはべらせているだけだ。


だから追いかけ回す、というニュアンスなのだ。



「ねえ、藤野さんって白い手紙の噂知ってる?」


「白い手紙の噂?」


「そう」



腕組みをする中谷さんのカールされた髪が風で揺らされた。