あと一欠片のピース








「きっとまた逢うからね、約束だよ」




ひとり呟いた声が彼女に届いたのか、わからないけれど。


でも、きっと届いているから。




「お邪魔しました!」




カバンを持って、真尋のお母さんと先輩に挨拶を済ませて、真尋の家を出る。


向かう先は、もう決まっている。


スクールバックをからい、わたしは走り出した。



息が弾む。

体から汗が滲むのを感じる。


あつくてたまらない。



信号で止まるのさえ落ち着かず、足踏みをしてしまう。


これじゃマラソンランナーのガチ練習だ。


だけど、それくらいに、今はあのひとに会いたい。



微妙に閉まりかけの校門をすり抜けて靴箱に駆け込む。


使い慣れた上履きの上に、紙が一切れ入っていた。


差出人はきっとあのひと。


だから、それを読むよりも早く。


一刻も早く、会いに。



一個飛ばしで階段を駆け上がる。


スカートがめくれ上がるけど、気にしない。


パンツが見たいなら勝手に見てくれ。



息が弾む。

体から汗が滲むのを感じる。


あつくてたまらない。





「蒼馬くん!」