だから、わたしは真尋と話さなきゃならなかった。
また真尋に謝らなきゃならないことが増えた。
真尋にまた逢えたなら、なんでも隠すことなく話すのに、それがもう出来ない。
涙のせいで視界がぐらりと歪んだ時だった。
「遅かったね」
「え」
気がつけば、目の前に見慣れた顔があった。
「待ちくたびれた」
「え、…ごめん?」
「うん」
頷かれて、やっとわかった。
そうか、ここは屋上か。
自然と足が向かっていた場所は屋上だったらしい。
屋上で、誰かと待ち合わせをしていたんだった気がする。
えーと、誰だっけ。
あ。
「………パズル、さん?」
こぼれた声に、目の前の人がニッと笑った。
……嘘、嘘だよ。
「今宵、先輩に何言われた?」
「え、…〝ありがとう〟って」
「ふーん。何いったのかわかんないけど、今宵らしいことしたからだろうな。頑張ったじゃん?」
「あ、うん、えっと、ありがと…」
すごく柔らかく微笑む彼、海堂千にわたしは目ん玉をウロウロさせる。
なんでここに千がいるの。
千はパズルさんなの?


