「…に、…って……たんだ。」 「あいつが言いそうなことだな。」 校舎の影で何かを話し込んでいる様子の青山さんと、烏丸さん。 烏丸さんの手を握って背中を支えているのは緑川さん。 遠目から見てもただならぬ様子に好奇心が湧き、そろりと近くに寄ってみる。 「それから、亜湖には知らせて欲しくないって」 「…かっこつけが」 「妹みたいに猫可愛がりしてるからな」 頭をおさえてため息をつく烏丸さん。 何でアコの名前が出てくるの? それに、白鳥さんは?どうしていないの? 指先が冷たくなる。