きちんと並んだローファーが彗月が学校にまだいることを確定づけた。 「亜湖の靴もある」 俺の顔と同じくらい険しい顔をした白鳥が聞いたこともないような低い声で何かを呟いた。 白王子、と呼ばれている彼には似合わない凶悪な人相を浮かべていることに気がついているのか。 会長、副会長の鳥コンビが、亜湖を溺愛しているのは学校中が周知のことだ。 それに嫉妬して誰かが悪戯をしたのだろう。想像に容易い。 彗月は?