嘘つき天使へ、愛をこめて



「雅、あたし頑張るからね」

「……うん、頑張れ。サリなら大丈夫」


ぎゅっと雅の腕に力が込められたのが分かった。


零れるように不安が伝わってくる。

でも、きっと、お互いにそうなんだろう。

悪魔とか天使とか言われていても、あたし達だって普通の人間。


不安にもなるし、悲しくも寂しくもなる。

恋だってする。

愛する人だって出来る。


だから、強さと弱さを持ち合わせながらなんとか前を向いて生きていけるんだ。


「何があっても、俺がそばにいるから。サリのその強さ、思いっきりぶっぱなしてくればいいよ」


あたしはそれを全身で感じながら、笑顔でこくりと頷いてみせた。