「……大翔さん」 「あ?」 そういう日が来るのを、俺はこの上なく望んでいる。 サリと共に過ごせる日々が、再び来ることを心から願っている。 「俺、総長やめます」 「……は?」 その唐突な言葉に、大翔さんが手に持っていたビニール袋を落とした。 中に入っていた林檎やら蜜柑やらの果物がころころと地面を転がっていく。 俺はそれを拾いながら、もう一度「やめます」と言った。 思っていたよりもしっくりと、すうっと胸へ収まっていくその言葉に、俺は自分自身に納得した。