きたない心をキミにあげる。



送信したメッセージを眺めると次第に恥ずかしくもなってきた。



『会いたい』って


……やっぱ女々しすぎるって!!



がくりとうなだれた瞬間、スマホが震えた。


急いで画面をチェックする。



『私も圭太に会いたいな』



冗談でも、本当やめてほしい。


会いたい。触れたい。でも、苦しい。



『今日は何時ごろ戻って来るの? 俺も買い物で外出るけど』



勝手に指が動いてしまう。


見え透いた嘘も添えてしまう。



彼女の家は、駅を挟んで反対側の住宅街。


駅で一目でも会えたらよかった。



『10時くらいになるから今日はいいよ。家にお母さんもいるし』


『そっか。良かった』



今日は帰るのか。



ちょっとがっかりしていると、


『また勉強教えてね。進級できるか超ピンチだから』


とメッセージが来て、テンションが上がった。



良かった。引かれていない。


また会える。



ニヤニヤしないよう、口をもごもごさせながら、俺は学校の課題をすることにした。



いや、何喜んでいるんだ、俺は。


こんなのダメだ。



どろどろとした汚い想いが心の中に生じていく。


メガネがずれそうなほど顔を振り、必死になってかき消した。