幼なじみのフキゲンなかくしごと


だけどここで私が否定しに出ていったところで、余計に怪しまれるんじゃないかって不安が拭いきれないし。



「この前も言ったけど、中瀬さんとは何もないから……」



少し時間が経ったあとで呟くようにそう言ったかと思うと、瑞季くんは美結ちゃんに背を向けて自分の席についた。


私は美結ちゃんの視線が怖くて自然とうつむいてしまう。


ちょうどその後すぐに教室のドアが開いて、担任の桜井先生が入ってきた。



「終礼始めるぞー。席について。今日は雨降ってるから換気はいいぞー」


終礼が始まってくれて、ほっと救われた気持ちになった。