トク、トクと自分の心臓の音だけが聞こえて、緊張でヘンな汗をかき始める。
「意外だなあ〜。瑞季くん、あさひちゃんといつのまにそんなに親しくなったの?」
瑞季くんが黙っているのを肯定ととったらしい。
意外だと言われるのはしょうがない。
ほんとにその通りだから。
私はクラスでも静かな方で目立たないし、男の子と喋ったりとかもあまりしないから、瑞季くんとはどう考えても不釣り合い。
だけど今気にするべきことは、そんなことじゃなくて。
美結ちゃんは、瑞季くんが私と放課後を一緒に過ごすから自分が断られたんだと思ってる。
これ自体に嘘は、ないけど……。
美結ちゃんは瑞季くんが自分より私を優先したんだと気を悪くしただろうし、
瑞季くんだって、嫌いな私との関係をそんな風に誤解されたら嫌に違いない。



