えっ、なんで?
瑞季くんが学校で私に話しかけた。
それも、クラスにいっぱい人がいる中で。
身体が熱い。今、私はどんなカオしてるんだろう。きっと赤い。顔を上げたいけど、絶対不自然になってしまう。
クラスの中で、話しかけられたことがないわけじゃない。幼なじみとしてじゃなくて、だだのクラスメイトとして、必要最小限のことなら……ある、けど。
『お前のせいで、俺は……』
瑞季くんが言いかけたあの言葉とか、
葛西くんにキスされたこともなぜか同時に頭をよぎってパニックに陥った。
「……中瀬さん」
さっきよりも少し大きめの声が、私の名前を呼ぶ。
「……ど、」
──どうしたの?
そう、口を開きかけたと同時。



