静かに真っ直ぐ降っていた雨が、午後の授業が始まった途端、強い風混じりの嵐に変わった。
雨粒が窓に当たって音を鳴らし始める。
唐突すぎる。ひどくなる気配なんてなかったのに。
友香ちゃんが言ってた大雨の予報は本当だったみたいだ。
終業のチャイムを聞いて、しばらくぼんやりと窓側を眺めていると、ふと視界の端に人影が映った。
「中瀬さん」
上から降ってきたのは、穏やかで、静かな声。
心臓がドクッと音を鳴らす。体中の血液が一瞬で熱くなった気がした。
だってこれは。
顔を上げなくたってわかる。
瑞季くんの声……。



