戸惑って、どうしようかと慌てていると
「あさひ、呼ばれてるよ?」
友香ちゃんに顔をのぞき込まれてハッとする。
「う、うん。でも私あの人のこと知らない……」
「はあ!? ……あんな有名人を……まったく、あさひはこれだから…… 」
ゆ、有名人……?
ますますパニックだ。
「あの、中瀬さんもしかして休み……?
それとも俺、クラス間違った?」
もう一度名前を呼ばれて、
「は、はい……! 私、です」
と、反射的に席を立つ。
ちょうどその時、視界の端に映っていうつってた瑞季くんが、同じタイミングで席を立ったのがわかった。
ドキッとする。
ドアに近い席に座っていた瑞季くんは、私より先にその男子生徒の前に立った。



