幼なじみのフキゲンなかくしごと




「そーいえば明日ね、大雨だって。集中豪雨」


木曜日のお昼休み。


隣でお弁当を食べていた友香ちゃんが思い出したようにそう言った。





「集中豪雨? 今、冬なのに?」


「なんかねぇ、寒冷前線が南下して温帯低気圧が通過するっていう原理?らしい」




寒冷前線とかいまいちよく分からないけど、とにかく、冬に集中豪雨って珍しい気がする。


今夜のうちからいろいろ用意しておく必要がある。

傘はもちろんだけど、いつもより大きめのタオルとか、換えの靴下とか。



……雨って言えば。


小さい頃、梅雨の時期に瑞季くんと二人で帰っていたことを思い出した。



私が傘を忘れて瑞季くんは自分のに入れてくれてたのに、傘が小さかったせいでいつのまにか二人とも濡れてしまっていたんだ。



ふと瑞季くんの席の方に視線を移してみれば、案の定、大勢の女の子に囲まれていた。


隣のクラスの女の子も数人混ざっている。


その中に、なんだかつまらなさそうな顔をした山崎くんもいた。



女の子に対するガードがなくなった瑞季くんは、また、遠くなってしまった。