ようやく二人に追いつこうとしたとき、不意にこっちを振り向いた美結ちゃんと目が合った。
「あれっ、あさひちゃんだ! どうしたの?」
大きな目をぱちくりとさせて、不思議そうに首をかしげる美結ちゃん。
その言葉に、隣に立つ瑞季くんの肩がわずかに上がったのがわかった。
私はとっさに、握りしめていたハンカチを体の後ろに隠してしまう。
「あっ、ちょっと……み、瑞季くんに用があって……」
しどろもどろになりながらも
なんとか言葉を発する。
そして、ようやくこちらを振り向いた瑞季くんと、視線がぶつかった
──かと思いきや。
「なに?」
低い声とともに、瑞季くんの黒い影が私に重なった。
刺すような瞳で私を見つめてくる。
あまりの緊張ですぐに言葉を出せずにいると、もう一歩、攻めるように距離を縮めてきた。



