「瑞季、」
右手で頬杖をつき、私に視線を合わせながら静かに呟かれたその名前に
ドク、と心臓が音を立てる。
「──と中瀬さんは、どういう関係なの?」
「……え」
山崎くんの瞳を見つめて、私はいったん心を落ち着かせようと小さく息を吐いた。
チラリと横目で教室内にいる二人を確認すると、
幸い、一人は机に顔を突っ伏して眠っていて、もう一人はイヤホンを耳に突っ込んで何やら音楽を聴いているようだった。
聞かれる心配はないかなと、ひとまずホッと安心する。
私たちの関係を口外にしない、という瑞季くんの言いつけは、絶対だから。
「瑞季くんと、私は……」
言いかけて、ハッと口をつぐむ。



