あさひの教室を訪れると、
大抵、いつもクラスの真ん中で笑っていた記憶がある。
あさひは人気者だった。
小さい頃は俺とよく遊んでいたせいか、男子の戦隊ヒーローごっこなどにも抵抗なく加わって、一緒にはしゃいでいて。
学年が上がっても、外でバスケやドッジボールで遊んでいることが多かった。
とにかく明るくて、元気で、よく笑う女の子。
── " 今 " のあさひとは、正反対と言っていいほど。
あさひのことを好いている男子は多かった。
けれど油断していた。
自分のことを特別だと思ったことはないけれど、あさひにとっての俺は特別な存在だと、自負していたから。



